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【週間企画】混沌のプレミアリーグ_優勝争いの行方、BIG6の個別事情を考える<トッテナム・ホットスパー編>

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プレミアリーグも後半戦、BIG6の今後の戦いと現状のチーム状況にフォーカスし、各クラブの個別事情をレビューします。

第二回はトッテナム・ホットスパー編となります。

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 (第一回アーセナル編はこちら↑)

 

モウリーニョ体制二年目となった今シーズンですが、本日時点のプレミアリーグ順位は6位となっています。ここ最近、格下相手の勝点の取りこぼしが目立つスパーズですが、直近の嫌なムードに加えてエースであるFWハリー・ケインの負傷離脱も発表され、泣き面に蜂状態になりました。

幸いケインは2週間程度の離脱とされており、2月13日のマンチェスター・シティとのビックマッチには間に合う見込みとのこと。

オフには的確な補強で厚みのあるメンバーを揃えたスパーズに開幕前はウキウキしたものでしたが、マッチョマン軍団はここしばらく元気がありません。このまま上位と差をつけられてしまうのか…スパーズの事情に迫っていきたいと思います。

(各ポジション別に平均点の高い選手をピックアップ)

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今年のスパーズを語る上で最初に取り上げておかなければならないのはFWハリー・ケインとFWソン・フンミンのホットラインです。

このコンビは開幕からゴールを量産するだけでなく、互いのゴールをアシストし合う関係で強烈なホットラインを形成しています。

特筆すべき点は今シーズンケインが中盤の組み立てに加わる偽9番の動きが増えており、ソンや快速ウインガーのベルフワインにラストパスを供給する機会が増えています。このプレーはモウリーニョの十八番であるカウンター戦術との相性が良く、ケインの質の高いポストプレーと精度の高いパス能力を生かしたスパーズのストロングポイントとなっていました。

シーズン前半はこのホットラインとMFホイヴィア、DFレギロンといった新戦力たちの活躍もあって好調を維持していたスパーズですが、シーズン中盤11月、12月は不調。完全に前半の勢いを失ってしまいました。

要因の一つとして考えられるのはスパーズのカウンターに対する相手チームの対策です。前半の暴れっぷりからスパーズのカウンターが脅威であることは敵対する全てのチームが承知の事実、ここ最近の試合を見ているとスパーズの強みが消されているように見受けられます。上位クラブとのゲームではカウンターの起点やフィニッシャーのコースを消され、ゴールまで結びつけることができず、下位クラブとのゲームではポゼッション時の崩しのビジョンがなく、攻めあぐねているように見えます。

今年のプレミアリーグで優勝争いを演じれるかというと厳しいですね。現実的な目標としてチャンピオンズリーグ出場権内の4位を目指すことになりそうです。

ここからスタイルを変えていくことは想像できないですが、この苦境をモウリーニョがどう乗り越えていくか見届けたいと思います。

次回はチェルシー編となります。